1.被り物で登場する院長先生?!
2.東京で最も人気のある遊園地でキャストのアルバイト?!
3.私のミッションは世界の父となる事
4.歯医者が苦手なお子さんも、お任せください!
5.子どもを一生虫歯にしない方法があるんです
6.矯正が終わったら「お母さんにありがとうって言ってね」
7.スタッフが入ったら必ずスタッフの親に会いに全国どこへでも行きます
8.心のケアも歯のケアもしてくれる医院さん、子育て相談室みたいな歯医者さん
1.被り物で登場する院長先生?!
2.東京で最も人気のある遊園地でキャストのアルバイト?!
3.私のミッションは世界の父となる事
4.歯医者が苦手なお子さんも、お任せください!
5.子どもを一生虫歯にしない方法があるんです
6.矯正が終わったら「お母さんにありがとうって言ってね」
7.スタッフが入ったら必ずスタッフの親に会いに全国どこへでも行きます
8.心のケアも歯のケアもしてくれる医院さん、子育て相談室みたいな歯医者さん
だいたいそうですね。
今日は、こまちゃんとかジバニャンとか、ワンピースの帽子とか、志村けんとか・・・。
普通の格好の時もありますよ。(笑)これでもかなり整理したんすけど。
笑うかびっくりするか。
でも最近は、ネットで見てくる方が多く、事前に知識があるので、「そうか」という方もいるし、「ほんとにやっているのかな?」と半信半疑で来る方もいる。紹介で来る人は「楽しいよ」って聞いているので、喜んでくれます。
名刺にもあるんですけど「WAKU2楽しい歯科医院」って書いてあるんですけど、私自身が歯医者がすごく苦手だったから「楽しく来てほしいな」というのが趣旨です。
肩書きは「子どもの噛み合わせを通して人生を良くできたらいいな」と思って、夢を叶えるお手伝いをする「ドリームマスター」にしました。
自分はたまたま歯医者さんですが、みんなの夢を叶えるために真剣にやろうと思ったので、心理学も勉強したりしています。「みんなの人生をより良くできたらな~」と思って。
そうですか?
実は、東京で最も人気のある遊園地で勉強するためにアルバイトをやっていました。
その遊園地の接客についての本を読んだら「素晴らしい!」と思って「遊びに行くだけでなくて、その中に入ってみよう!」と思って。
歯医者さんになってから火曜日と日曜日だけ、レストランでアルバイト=キャストをしてたんです。アルバイト代より駐車場代の方が高かったですけど(笑)
「繰り返す」ことによって、実は脳は「意識付け」できるんです。船の錨(いかり)になぞらえて「アンカー」って言うんですけど、脳のスイッチが無意識で入るようになるんです。
心理学では「セレブレーション(お祝い)」て言うんですが、中途半端なお祝いじゃなくてホントに「やったね~!!」って飛び上がって。そうすると、子どもは「なんか楽しい」って感じる。
今日は入口まで入れた、風船作ってあげる。今度はユニットに座れた、極端に褒める。脳に「アンカリング」させるんですね。
これを意図的にやっています。そうすると「ココはなんか楽しい」。そのうち来るのが楽しくなってくるんです。
実は、お母さんが「歯医者さん連れて行かないよ!」って言うと泣く子もいる。
「やだ!行きたい!」て泣くんですって。
昔は「歯医者さん連れてくわよ」って言ったら「やだ~!」て泣くのが相場でしたが、おかげさまで幼稚園や小学校や帰りに、治療じゃなくても「楽しいので来てくれる子」がいたりします。
通信簿だって、親に見せた時に「これも悪い!あれも悪い!」って言われたら、イヤじゃない?でも、1個でも出来たもの、体育でも何でもいいですよ。「これよかったね!じゃあ今日は外食だ~!」って喜んであげて。
出来たことをなるべく褒めると自然に勉強好きになりますよ。
今のテレビは、ドラえもんでもクレヨンしんちゃんでも「勉強=いやだ」って刷り込んでるよね。本当は勉強は楽しい事なので、お母さんがたくさん褒めてあげてください。そうすると子供も勉強が好きになります。
僕のミッションは「暖かさをもった世界中の人の父となる」ことです。
「なれたらいいな」と思っています。
イライラしたりしますし、もちろん全部はできていないけど、できたらいいなと思っています。
私の感覚ですが、父があまり家にいなかったからかもしれない。
人のために走り回っていたので、あまり家に帰ってこられなかった。
そういう父を尊敬はしていたけど、でも子供心に遊べなくて寂しかったっていうか・・・。
たまに父とキャッチボールしてもらうと、すごい嬉しかったのを覚えています。そういうのがあるのかも?
正直に言っていいですか?最初はすっごく恥ずかしかったですよ、被り物。(笑)
でも被り物をすると子どもが喜ぶし、ミッションを決めた以上、自分が変わらないといけないと思ったんです。
もともと恥ずかしがりやですので、私も自分に「楽しい」ってアンカーを打って(笑)。
私の小学校や中学校時代は、おとなしくてしゃべれなくて「どもり」になったこともあるくらいなのです。
小学校や中学校の友達が、ウチのホームページ見て「ほんまか?」と言ってくれたくらいだから、昔の私からすると考えられない。
「子どもが喜んでくれること」が「私の喜び」なので。泣いていたとしても、最後には笑って帰ってほしいですね。
入口に入るのが大変な子が月に数人います。「歯医者さん」に限らず、「お医者さん」って一括りがダメな子もいます。なので、私はあまり歯医者さんっぽい格好しません。
「この前の歯医者さんどうだった?」って聞くと、「押さえつけられた」とか「ネットに入れられた」とか、そういうのがとても多いよね。
言い方悪いけど、お母さん気にし過ぎなんです。でも大丈夫ですよ。
子どもは親の鏡なんですね。親が不安になると子どもも不安になる。お母さんが幸せな方は子どもが幸せなんですね。
そうなんです!「大丈夫」なんです。
「お母さんが意識を変えると、お子さんも変わるんだよ」ってお子さんのいないところでお母さんにコソって言ってあげるんです。「寝る前に、不安に思っているかもしれないからね、お母さんがね『○○ちゃん、愛しているからね、大好きだよ』って言ってね。」って。
親子って、当たり前のように「愛がある」ってあると思っているんですけど「言葉で言ってあげるともっともっと喜ぶんだよ」って。これは、ご夫婦の間でも同じです。
例えば、ウチに来ている子供で、おねしょをする子がいて、お母さんから相談された事があるんです。ウチは歯医者なんですけどね(笑)。
私、漢方医でもあるので、気の流れとか分かるんです。ベロを見ると身体の状態がわかるんです。東洋医学も勉強しました。漢方は子供には苦いから、「愛がわからないんじゃないかな?毎日言ってあげてね」って言ったら、2週間で治ったって。顔色も良くなりました。
お母さんは愛しているんだけど、子どもは気付かない。
お母さんは怒ることもある、それを子どもは「私に愛がないのかな?私のこと嫌いなのかな?」って思っちゃうんですね。
その子は4年生だったんですけど、学校のお泊り行事があってそれが心配だったんですね。
「相談するのもいいんだけど、その前にしばらく口に出して『愛してる』って、言ってごらん」って話しました。そうしたら、全然出なくなったって。その子、すっごいいい子なんですよね、いい子過ぎて心配だったんです。
騒ぐ子、自閉症の子の方が問題ないんですよ、気持ちを開放して感情を出しているから。
それに引き換え、おねえちゃんは我慢している。
下の子は、騒ぎまわって、お母さんに怒られているんですよ。
「私までお母さんに迷惑掛けてはいけない、私はちゃんとしなくてはいけない」って思ってたみたい。
歯医者さんを子どもにとって楽しい場所にしたい。そのために、特に「一番最初」が大事なんです。嫌なことは、だれでも避けたいじゃないですか?
例えば、大きい虫歯を治療する場合でも「今日は楽しんで帰ってほしい」と思うので、機械で遊んだりするんですが「どうしても削ってくれ」というお母さんもいます。
趣旨はお話しているんですよ、「楽しく歯医者さんに来て欲しいので、1回目、2回目は楽しく帰って欲しいんです」って。
でも、「絶対削って欲しい、今日の今日やってくれ」って。そうするとしょうがないからやるけど。
お母さんの「主訴」だからね。「何で削らへんのやろ?」とかね。
今は、お母さんからお母さんへ教えてくれていて、98%の患者さんがウチのやり方を分かってくれているから大丈夫ですが、昔はそういうケースもありましたね。
おかげさまで、午後は子どもがいっぱいですね。
ウチは「歯科」って看板に書いてないから、「あそこは何やろ?」保育園かと思う人もいるみたいです。(笑)
そんな風に歯医者で痛い思いをしないために「虫歯にならないようにしなくては」と思うようになりました。
その勉強のためにフィンランドに留学し、そのやり方を学びました。フィンランドって今、ほとんど虫歯がないんですよ。
生まれてからでも、2歳くらいまでなら大丈夫です。極端に言うと、歯ブラシしなくても虫歯にならないんです。歯医者さんなんで、「歯ブラシしなくて良い」とは言いずらいんですけどね。
フィンランドでは、歯みがきの回数が1日平均0.9回といわれているんですよ。
日本は、2.3~2.4回。1日に2~3回磨くのね。結構マジメな人種なんですよ。
でも、フィンランドの人は1日1回以下。でも、虫歯にならない。なぜなら「マイナス1歳の予防」をしているから。
データが出るので、正しい予防方法をお伝えします。虫歯は「移る病気」なので、回し飲みや箸の使いまわしはNGです。虫歯菌は心臓病とか、ガンとかも引き起こすんですよ。
まず、お父さんお母さんからですね。
ちゃんと予防すれば、虫歯になる確率が7分の1になる。3歳までなら、ゼロに近くなる。これはすごいことですよね。
これは、私の息子が実践しています。長男は、歯磨き余りしません。私は「頼むわ、歯磨きして」って言うんですけど・・。私は除菌したので、子どもには移りません。
30年前くらいからやっています。
スウェーデンでは、30年前には虫歯の状況が日本と同じだったのですが、国家予算の3分の1を使い「歯医者さんを変えていく」って事をしたんです。「削る治療から削らない治療」に指導した結果、今は虫歯のない国になっている。
日本もそうすれば医療費の削減にもなります。虫歯は他の病気の原因になりますから。
私は横浜市や歯科医師会に何回も嘆願書を書いたんです。でも取り合ってくれないですね。真剣にやったら日本中から虫歯がなくなりますよ。
本来は「予防」をしっかりすることに国はお金を掛けるべきです。でも「予防」は「自費」なんです。
例えば、インフルエンザの「予防」接種は、「自費」じゃないですか?でも、インフルエンザにかかったら「保険」で治療しますよね。
フィンランドやスウェーデンでは虫歯になったら歯医者さんは罰金というか点数が減るんですよ。「歯医者さんの管理が悪い」って。
日本は虫歯が大きくなったほうが、例えば神経取ったり、かぶせ物すれば点数が取れるんですよ。お医者さんも、でっかい手術のほうが点数が高いんです。
私ができることは、虫歯にならない環境を作ることです。だって、虫歯ができたら楽しくないもん。(笑)
虫歯にさせないように、矯正だけでなくて、お父さんお母さんも分かってもらって、検査して協力してもらうようにしています。
「矯正」って家族で取り組むものなんですよね。子どもと親、モチベーションを保ち続けるのは本当に大変な事なんです。時間もかかるので「続けること」が大事なんですよね。お父さんお母さんの協力がものすごく必要なんです。
私自身、25歳の時に歯を抜いて矯正したんですよね。親に「弟と妹は矯正したのに、どうして自分にはやってくれなかったの?」って聞いたら「お金なかった」って、正直に言ってくれました。だから、親を責めた時もありました。でも、大人になったら親の気持ちがわかるんです。
矯正が終わったら「お母さんに『ありがとう』って言ってね」って子どもに言うんです。
だって、一生懸命お金出して大変ですよ、何十万も。それを「やってくれてるんだよ」って。自分の矯正の事も話してね。凄いことなんだよって。お父さんお母さんに「肩もみしてね」って。
矯正が終わった子どもに人間等身大の風船を送ってあげているんです。
それが最後のアンカーね。「矯正、すごい良かった!」。お母さんに「ありがとう」って言いやすくなるでしょ?
お母さんには、小さなお花をあげているんですけど。風船と一緒に花をつけて「これお母さんに渡してね」って子どもにお願いします。お母さんも労わなくちゃ。
矯正したくても、できない人がいるんです。それをやってくれたお父さんお母さんに「ありがとう」って。
基本、どんな子どもでも大丈夫です!
自分自身も「どもり」など経験しているし、子どもの気持ちが分かるんです。
子供の頃矯正できなかったし、大人になって歯を抜いて矯正して、ひどい腰痛を起こしたりね。だから「失敗した人の気持ち」がわかります。虫歯もいっぱいやっているし、歯医者さんもきらいだったし。全部経験しています(笑)
とにかく周りの人も幸せじゃないと幸せになれない。
よく言うのは、顧客満足度を上げることも大事ですけどスタッフが満足できないと患者さんも満足できないすよね。従業員の満足度、ES(Employee Satisfaction)が上がらないと、顧客満足度CS(Customer Satisfaction)が上がらないというヤツですね。
だから、スタッフが入ったらスタッフの親に会いに行くようにしています。長崎にも会いに行きました。必ず一回は、親御さんかご家族に会ってます。「お嬢さん、ウチに来てくれてありがとうございます」って。「実はこういう病院やってます」って、日帰りだから2~3時間しか居ないけどね。。
少なくともスタッフが私に怒られても、親は「やめなさい」って言わないかもしれません。お母さんお父さんが応援してくれている。サプライズで会いに行ったこともありますよ。スタッフには言わずに。入社する時に「会いにいくよ」って伝えているから。ビデオとか撮ってきて誕生日とかに見せてあげる。
この方法は、大阪の寄田先生に教えてもらいました。(笑)
許可をもらってやってます。見学に行った時、相談したらそういう「虎の巻」を教えてくれたんです。
チームビルディングができているんですね。ウチの社員規定に書いてあるんよ「院長が会いに行きます」って。「イヤ」と言っても、会いに行きます。(笑)スタッフも幸せを少し感じてもらえればと。
「どういうところで働いているか」を話すと、ものすごく安心してくれるんですね。
社員食堂があったりとか、そういう福利厚生はないんだけど、気持ちだけでもやってあげられればと思ってね。
人間だから、もめることもありますけど、悪いところにフォーカスするのでなく、良いところにフォーカスする。
【インタビュー:2015/6/18】